やることは山積みなのにどうにもやる気がでない、とつい無駄に時間をつぶしてしまうことってありますよね。すべてを丸投げにするわけにはいかず、かといって気分を切り替えることもできないというのは、一見ぐうたらしているようでもけっこうじわじわと追い詰められています。
そのうち精神的にもどんよりと落ち込んでしまいがち。ですがちょっとしたきっかけや発想の転換で、ふと頭の中がすっきりしたり、体が軽くなったりするもの。やる気を起こす原動力は、そんな「ふとしたきっかけ」をカギとして発動するのです。
そこで今回は、やる気がでないとお悩みの時に試してみたい、「気分を盛り上げてやる気を呼び起こす」ための方法をお伝えします。
やる気がでないと悩んだら読む、
気分を盛り上げる方法
なにはともあれまず「体を動かす」
やる気がでないからといって、いつまでも気分に任せてうじうじしていては、やる気がでるときなんて永遠に訪れません。考えるより動くが吉!やる気がでないとついつい無気力になってしまいがちですが、その気だるさを振り払って、なにはともあれまずは行動を起こしてみましょう。
d「家の掃除をする」「模様替えをする」「どこかに出かけてみる」といった比較的労力の大きいものから「5~10分程度のストレッチ」「運動をする(ジムに通う)」というような、ほんの少し頑張ればできるかもしれないものまで、あなたが取り組めそうだと思うものに挑戦してみるとよいですね。
どんなに簡単なことだとしても、「動く」ことで、多かれ少なかれ日常生活に変化が生まれます。この変化が意外な可能性と結びつき、あなたのやる気を向上させてくれる原動力となるのです。
頭の中に浮かぶ考えを「紙に書きだす」
やる気がでないときって、何から手をつけたらよいかわからなくなりますよね。その前に考えることすら嫌になってしまうこともあります。こんな時の頭の中はごちゃごちゃです。
「やらなくてはいけない仕事があるのに、寝てしまいたい」「片づけたいけれど、テレビも見たい」といった葛藤が起こっていたり、そもそも何をすべきなのかも整理できていなかったりしています。
そこでやる気がでないときは、まずやるべきこと、やりたいことをすべて紙に書きだしましょう。「無理だろうな」と思わず、とにかくまずはあなた自身がやらなくてはいけないこと、やりたいことを書きだすのです。
こうして一度頭の中をリセットしてから、今やるべきこと、やりたいことに優先順位をつけて頭の中に戻すことで、すっきりとした気持ちで物事に取り掛かれるようになりますよ。
適度に「自分へのご褒美」を用意する
脳科学において、「やる気をだす」原動力はドーパミンというホルモンだということが判明しています。そしてドーパミンを分泌するのはA10神経という部分。この部分は別名「報酬回路」と言われています……というわけで、人間、報酬(ご褒美)があると無いとではやる気に俄然差が出ます。
この習性をうまく利用しましょう。やる気がでないときは「これが終わったら○○をするぞ!」「××を食べるぞ!」などなど、いろいろなご褒美を自分に用意してあげるのです。
ちなみにやる気がでない自分を奮起させるコツは、短期的・長期的にいろいろなご褒美を用意すること。複数であってもかまいません。
ただし、あまりにもご褒美に頼りすぎると、今度は反動で羽目を外しすぎたり、散財しすぎたりといった危険が伴います。ダイエット成功後食べ過ぎてリバウンド、というのが良い例ですね。なぜ自分が頑張ったのか、本来の目的を忘れない程度の適度なご褒美がやる気を引きだすことを忘れてはいけません。
「音楽」の力を活用する
やる気がでないときは、音楽で気分を上げるのも1つの手!音楽にもまた、A10神経を刺激しドーパミンの分泌を促して「やる気中枢」とも呼ばれる側坐核を活性化させてくれる働きがあるのです。
ポイントは、「感情に素直になれる曲を聴くこと」と「あなた自身が求めている音楽を聴くこと」。一般的に脳の活性化やリラックスにはクラッシック音楽が良いといわれていますが、あなた自身が心地よいと思えなければ意味がありません。
ジャンルにとらわれず、悲しい時には悲しい気分に浸れる曲を聴いたり、やる気を上げたいときにはアップテンポな曲を選んでみたりと、気分に合わせて選曲してみてくださいね。
もし、過去に楽しい思い出があるのなら、その時代にかかっていた音楽を聴くというのも、やる気がでない心を奮い立たせるきっかけになるものですよ。
「負の感情」を有効利用する
さて、やる気がでない心に発破をかけるにあたり、ポジティブな方法ばかりではうまくいかないこともありますよね。そんな時はいっそ、すべての「負の感情」を利用してみましょう。
・あなたを馬鹿にする人間がいるなら、憎しみ抜いて見返してやれ
・今いる環境が苦しいなら、自発的に変えてやれ
(もちろんそこから離れるのもあり。これは「逃げ」ではなく「撤退」です)
・ノーリスクでぬくぬく生きていたところで得られるものなどない
と、腹をくくれ人間甘やかされるより、冷たくされた時のほうが「なにくそ」と頑張れることがあるものです。また、あえて自分を背水の陣に追い込むのも方法の1つ。やる気をだすために、やらなくてはならないことをたくさんの人に公言してしまいましょう。
口にしてしまったからには、実現するしかあなたの立場を守る方法はありません。生ぬるいことを言っている余裕もなく、あなたはやる気がでないあなた自身を変えるしかなくなります。
今までの「よくあるポジティブな方法」では自分を奮い立たせられないという人は、視点や発想を逆転させてみると道が開ける可能性が高まりますよ。
いかがでしたでしょうか。やる気がでない時に、具体案がないままあれこれ試行錯誤したところで、たいていはかえってドツボにはまるもの。こんがらがった頭の中をちょっと整理してあげるだけで、あなたのやる気は格段に上がります。
もちろん、日中フル稼働したら夜はしっかりとリラックスして、脳を休ませることも重要です。やる気がでない時こそ、睡眠を大事にしてください。
人間、心と体は密接に関係しています。疲れを残したままでは頭がうまく働きませんし、頭がうまく働かなければあなたの持つ能力や機能を最大限に生かすことはできませんよね。
やる気を生み出すには「やるときはやる・休む時は休む」のメリハリが大切です。どうしてもやる気がでないなら、まずは一度、ぐっすり眠れるだけの休養をとりましょう。すべてはそれからです。
まとめ
やる気がでない時に気分を盛り上げる方法とは
・ なにはともあれまず「体を動かす」
・ 頭の中に浮かぶ考えを「紙に書きだす」
・ 適度に「自分へのご褒美」を用意する
・ 「音楽」の力を活用する
・ 「負の感情」を有効利用する